伝心 土 本醸造
種 類 | 日本酒 |
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酒造メーカー | (株)一本義久保本店 |
産 地 | 福井 |
容 量 | 1800ml、720ml |
アルコール度数 | 15〜16度 |
備 考 | 【精米歩合】65% 【日本酒度】+2.5 【酸度】1.0 |
奥越前を育む、土の力強さ
【2015年 スローフードジャパン燗酒コンテスト】金賞受賞
酒米「五百万石」の作付けが、単一農協として全国最大規模を誇る奥越前。この地元の代名詞ともいえる酒米を使用して、軽やかな口中感と力強いキレの良さにこだわった酒を醸しました。
その酒造技法の特長は、伝心シリーズ唯一のモロミへの酒精強化(醸造アルコールの添加)。
江戸初期に書かれた酒造技術書『童蒙酒造記』にもあるように、我々日本人はかなり古い時代から、日本酒のモロミへアルコール(当時は焼酎)を添加することで、「酒の品質安定・香味の軽やかさ・味のまとまり付与」などの好影響があることを知っていました。
現在世の中に流通している日本酒のうち、およそ80%はアルコール添加系で、その添加する醸造アルコールは一般的にはサトウキビ(廃糖蜜)を原材料として連続式蒸留機で度数95%まで蒸留をしたピュアアルコールを使用しています。
一方、「伝心土」は蔵元の単式蒸留機(本格焼酎を蒸留する機械)で、福井県産米を原材料にして自社製造した醸造アルコールを使用。
「柱焼酎仕込」といわれた、江戸時代のアルコール添加酒造技法にならった酒仕込みをしました。
奥越前が誇る五百万石の素直な味わい、そしてこの稲が育つ大地を思わせる力強い後キレ。
ふくよかな純米系の日本酒とは方向性の違う、アルコール添加系の日本酒だからこその軽やかな風合いを通じ、アル添系日本酒の再発見をして頂けましたら幸甚です。